2022/12/14
【第1695回】
我が街、新宿にも岡林信康がいました...最近、新宿南口の駅前でTシャツにギターを抱え野太い声で歌いまくる男を見かけ気になってました。名前はDari、なんと路上で100万枚のCDを売ると公言し都内に出没しているらしい。このストリートミュージシャン、プロダクション、事務所のお誘いは一切お断りという自信満々の若者。おいら気になって、程よいところで声を掛ける。「CDに何曲入っているの?」「1曲だけです」「千円高いんじゃないの?」「いやいや、自信の1曲です」いとも簡単に、笑みを浮かべての受け答え。面構えも少年の面影を残しつつ逞しさを兼ね備えている。この強気に、おいらも粋に感じ購入。すると本当に嬉しそうに「ほんとですか!」満面笑みを浮かべ嬉しそうな顔がこれまた可愛い。
と、甲州街道からパトカーが現れ「連絡が入ってます...すぐに撤収してください」なんとも無機質な声が流れてきた。路上でパフォーマンスする若者が気に食わないのか?おのれのストレスを通報することで発散させているのか?いずれにしても、こんな人はどこにいてもいるもんや...おいらも45年ほど前スペインで大道芸やっていたのだが、毎日が天国でした。1週間1時間の労働で1週間飲み食いの旅に味をしめ、すっかり甘い誘惑に誘われスペインに住んでしまいました。
それに比べて、いまだ路上の大道芸にお咎めするこの国は、どこか閉じてますな。
早速、CD聴いてみました。心赴くままに歌っていますね...1枚のカードに手書きでNO13057と書いてありました。残すところ986943枚かな?
自分の思いを即行動に移し未開の道を突く進んでいく人間、おいら大好きです。
幻想庭園