トムプロジェクト

2023/08/04
【第1784回】

連日の猛暑のなか夏休みも本番となりましたが、沖縄で想い出の夏休みを夢見た子どもたちにとっては可哀想な沖縄の旅になりました。飛行機が飛ばず、無駄な連泊を強いられ手持ちぶさたな表情がなんとも痛々しい。この台風、又もや沖縄に出戻り、更なる被害をもたらすってんだから始末が悪い。ほんまにこの世は変幻自在、人間は右往左往、確実に地球は大変換期を迎えております。

夏休みのスターはやはり花火でしょう。コロナの影響でやれなかった各地で4年振りに開催されています。東京の隅田川花火大会も100万人の人出でございました。仙台市の人口とほぼ同じ人数の人達があの狭い地域に集まったんですから、これも狂気の沙汰状態。花火処か汗だくの人をお互いに鑑賞し合ったなんて話も伝わってきています。

おいらの花火の想い出と言えば博多大濠公園での花火大会。早い時間から花火を見るための場所取りではなく、ラムネを売る場所を確保するための場所取りでございました。小さいときからよく働くキヨシ少年でした。大空に打ち上げられた美しい花火なんぞを見ている暇なんぞはありません。飛ぶように売れるラムネの球を抜く音と、打ちあがる花火の音の競演を楽しんでいた懐かしい昭和30年前後のあの日でございました。

「裸の大将」で有名な放浪の画家、山下清もちぎり絵で美しい花火の絵を創作しました。そしてこんな言葉を残しました。「みんなが爆弾なんかつくらないできれいな花火ばかり作っていたら、きっと戦争なんておきなかったんだな」

けだし名言でございます。

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「た~まや~」「か~ぎや~」

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