2023/08/07
【第1785回】
昨日は広島に原爆が投下されてから78年です。いつものように午前8時から行われた平和記念式典。市長、総理、国連関係の人たちのそれぞれの挨拶がありました。その中でも地元の小学生2人が「平和への誓い」として、「被爆者の思いを自分事として受け止め、自分のことばで伝えていきます。誰もが平和だと思える未来を、広島に生きる私たちがつくっていきます」と述べました。その通り、原稿用紙に目を通すこともなく、自分の言葉としてはっきりと訴えかける姿が印象的でした。総理なんぞは国会の答弁そのまま、官僚が書いた原稿をそのまま何の感情を交えることなく淡々と人間スピーカーを演じておりました。
おいらいつも思うのだが、唯一世界での原爆被爆国として世界に発せられる言葉としてはあまりにも安易ではなかろうか...発言者は、時間があるのだから、何度も何度も有効性のある言葉を自分の身体に叩き込み咀嚼しながらこの日に臨むべきなのではないだろうか。
いつもの決まり決まったセレモニーを毎年毎年見せられても本気かいな?と言う気がしてなりません。
それにしても、この国が未だ核兵器禁止条約の締約国会議にオブザーバーとしても参加してないことにも納得できない。それどころか核を所有しているからこそ戦争を止められるという核抑止論を助長する動きに同調する人達が増えてきている現状にも不安を感じます。
明後日は長崎での式典、台風の影響で会場も屋内に変更し、来賓者、式典出場者及び被爆者・遺族の代表者のほか、事前申込みをいただいた方や自治体など全ての参列を中止とのこと。大々的に実施するのではなく、心ある人たちによる平和の式典が実施されるいい機会になればいいのになと思います。
テッポウユリ
~純潔~