トムプロジェクト

2023/07/21
【第1778回】

先日、トム・プロジェクトに3年半勤務した石井君の送別会を行いました。振り返ってみれば29年間いろんな人達がトムのために働いてくれました。演劇業界は昔からなかなか食べていけない産業の一つに数えられていました。役者になろうなんて言ったら「何が悲しゅうて河原乞食になるの?」てな言葉が返ってきたもんでございます。そんな世界で芝居を企画して制作するなんて無謀なこととは知りつつ何とかやってこれたのも、吐夢駅に立ち寄り関わった人たちのお陰だと思っています。演劇の世界からの人もいれば、全く関係ない仕事から入社した人もいます。考えてみれば社名が吐夢ですから「よっしゃ夢でも見ようじゃないか!いやいや叶えて見せまっせ!」という意気込みがなければ継続できない仕事です。

何もないところから立ち上げ、1本の芝居を創り上げることはなかなか大変だからこそやりがいがある仕事だと思っています。まさしく無から有、この過程の中に様々なドラマがあり発見があることに興味津々のある人ほど長続きするような気がします。

いろんな事情で退社した人たちにとっても共に芝居を創りあげるなかで得たものを、今後生きる上で役立てて欲しいと思います。

人生の旅、いくつもの駅で降り、いろんな人と出会い様々な体験を得て終着駅に向かいます。

そんな長旅の中、吐夢駅に立ち寄ってくれてありがとう!感謝の気持ちで一杯です。

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夏の空

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