2023/06/26
【第1770回】
先週、6月23日は沖縄78回目の慰霊の日でした。第二次世界戦も末期、1945年4月1日、米軍が沖縄に上陸、住民をも巻き込みながら地上戦になりました。陸海空からのすさまじい物量攻撃で日本軍は南へ南へと追い詰められ抗戦する力も果て、遂に6月23日牛島長官と参謀の自決をもって沖縄戦は終結となりました。この戦いで20万人の命が奪われました。この日を慰霊の日と定め沖縄では鎮魂と平和への祈りがささげられます。
家の近くの高井戸にある居酒屋「ちゃんぷる亭」で34回目の「平和フェスタ」をやるというので出かけてきました。10人入れば満席になるお店に何とか入ることが出来ました。この日特別サービスの¥230の沖縄そばと泡盛を飲みながら、店主のママさんと息子さんによる「マブニのアンマー」の朗読、そして沖縄三味線を聴かせていただきました。手作りの温かい心のこもった会でした。中でもお客の一人、89歳になる元気なおばあちゃんの戦争に対する思いを力強く語る姿が印象的でした。
今なお沖縄に対して真っ向から向き合わない日本政府、そして又しても米中関係の緊張を背景に、自衛隊による沖縄への部隊配置が進められ、敵基地攻撃能力を持つミサイルの配備も取りざたされています。熾烈な戦争体験を持つ沖縄、そして世界で唯一の被爆国だから一番平和を訴えるチカラがあるのにいまだに米国の顔色を伺いながらの貧弱な外交に腹が立ちます。平和がつくられたと思ったら、瞬く間に蒸発するように消えてしまうのが今の日本です。ただ念仏みたいに平和を唱えていれば平和が来るわけではありません。憲法9条然り護持してればいいってことではなく積極的に運用、活用しなければただのお守りです。
辺野古をはじめ現状にあらがって平和を訴え、つくり続けている沖縄こそが平和製造工場の島かもしれんせんね。
高井戸ちゃんぷる亭