2023/06/07
【第1762回】
昨日は、横浜演劇鑑賞会創立50周年記念観劇作品「風を打つ」を横浜関内ホールにて観劇。「風を打つ」日々進化していますね。杉坂家の家族の絆がより深く色濃いものになっています。芝居にとって重要な要素であるメリハリが鮮明になっていることが大きな要因だと思います。家族それぞれの思いを受け止める役者の受信器の感度が敏感になることによって、発信器の強度が高まり各シーンも引き締まる。当然、観客は五感を集中せざるをえなくなり舞台と客席がひとつになり、優れた芝居が出来上がるってわけですね...
それにしても演劇鑑賞会を50年継続させるって唯々敬意を表します。この長い歴史の中でいろいろ大変なことがあったとは思いますが、この3年間のコロナ禍による半端じゃない会員の減少は鑑賞会の存亡を脅かす出来事だと思います。そんななか会員として継続し会場に足を運んでくれる皆さんに「演劇鑑賞会を退会しなくて良かった!」と感じて頂く芝居やんなきゃ芝居屋じゃございません。終演後、観客の皆さんが満足げな表情で帰路につく姿を見ながらおいらもホッとした次第でございます。
横浜は風情がある街です。終演後、横浜演劇鑑賞協会をリードしてきた方々とお疲れ会をしました。関内にある「横浜ビール 驛の食卓」併設工場で造られたクラフトビールは絶品でした。芝居が上々だったので話も盛り上がり素敵な時間を過ごすことが出来ました。何年か後に又、トムの芝居でお会い出来たらという言葉を残し横浜を後にしました。
横浜馬車道、牛馬の一服休憩所