トムプロジェクト

2023/05/26
【第1757回】

昨日は喜昇倶楽部公演「其の女」を下北沢にて観劇。劇団チョコレートの脚本・古川健、演出・日澤雄介コンビによる、渋谷はるかさんの一人芝居。広島で被爆しケロイドを負い、10年後、その治療のために渡米した25人の女性の一人、弘子さんにスポットをあてた芝居です。当時日本のマスコミは彼女たちを原爆乙女と呼び、原爆を落とした国に行ったと言うことで話題になりました。

先日も、サミットでの各国首脳が原爆資料館に入館したことで様々な記事が出ていました。おいらも広島、長崎での原爆資料館の記憶は今でも鮮明に刻み込まれています。あの惨状を体験すれば誰しもが核廃絶に気持が動くのは必然なのだが、ロシアのウクライナ侵攻から一気に核保有の必要性を論じる世界となりました。一部の頭が狂ったとしか思えない権力者のためにいとも簡単に世界の秩序が乱されるなんてこと何度繰り返せば済むんでしょうかね。

さて今回の芝居、文学座に所属する実力ある女優、渋谷はるかさんの初めての一人芝居への挑戦。数多くの一人芝居を手がけたおいらとしては若い俳優さんの一人芝居大いに歓迎。一人芝居の成否は、舞台上に居ない相手役の存在が見えてくるかがポイントだと思います。見えない登場人物を想像する楽しみが一人芝居にはあるんです。それは観る一人一人それぞれに違うのが更に面白い。渋谷さんの舞台も回を重ねる事に違った風景になるんでは...大いに楽しみです。

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出稼ぎバンド

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