2023/08/09
【第1786回】
長年の友人でもあり、仕事も一緒にしたこともある日本舞踊春日流家元の春日鶴壽さんのお招きで「夏の涼み 芸者と屋形船」に行ってまいりました。深川の渡船場から屋形船が出発し、お台場で停船し自慢の江戸前料理、刺身と天ぷらを酒と共に食する暑気払いにぴったりのコース。この日は、鶴壽さんのお弟子さんである3人の芸者さんが日本伝統の芸をたっぷりとご披露してくれ大満足でございました。季節の踊り、お座敷遊び、江戸芸勢ぞろい、暮れ行く空と、レインボーブリッジ、湾に立ち並ぶ光景を眺めながらの大宴会申し分ありませんでした。世知辛いというか、すべてが西洋文化に押し流されている昨今、日本の伝統文化、しかも下町庶民にこよなく愛された芸の数々、改めて守らないかんと思い知らされた次第です。俺たちやっぱり日本人、踊りに歌、そして三味線、太鼓にしても、身体にしっくりきて気持んよかですばい!風情と情緒に酔いしれた2時間半でございました。
長崎は今日、78回目の原爆の日を迎えました。台風の影響で市内の屋内施設での平和祈念式典が営まれ、犠牲者に祈りをささげる様子をTVで拝見しました。鈴木史朗市長の平和宣言はハートがあり好感を持てました。改めて、先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)の核軍縮文書「広島ビジョン」が肯定した核抑止論に反発。「私たちの安全を本当に守るには、地球上から核兵器をなくすしかない」と強く訴えました。本気度が感じられないお偉いさんが出席しない分だけ簡素で意義ある式典だと思いました。
長崎で被爆した作家、林京子さんは「原爆による死は、人間の死じゃない...人間があのように扱われて死んでいいはずがない」と。この言葉、改めて肝に銘じたい。
奴さんだよ