2023/01/06
【第1702回】
世の中ほんまに便利になったもんでございます。音好きなおいらとしては、今やスマホからあらゆるジャンルの曲が聴けるんですから贅沢極まりない。しかもワイヤレスイヤホンを耳に装着すれば面倒くさいコードも気にすることなく快適な音の世界が拡がっていく...
おいらもその恩恵を受けてはいるのだが、我が家に帰り、自分の聴きたいレコード、CDを取り出し音に向かう、このなんとも言えない高揚感は実に捨てがたい。幾多のミュージシャンが心血を注いだ作品には、それを享受する側も襟を正して向かいたい。なんて言ってると、この古臭い頑固おやじと思われそうだが、一事が万事、人が創り出したものに真摯な態度で接することが、この時代だからこそ大切な気がします。受け手の心音が亡くなった偉大な音楽家にも伝わり、音を通じて様々なコミュニケーションが楽しめます。レコード、CDには曲の解説、エッセイ、演者のプロフィールが掲載されておりそれらを読みながらの過ごし方も曲をより味わい深いものにしてくれます。そして何といっても様々な工夫を凝らしたであろうジャケット。特にレコードのジャケットはたまりません...まるで絵画を観てるかのような秀逸なものに接すると忘我の境地までいっちゃいます。
最近、レコード回帰の動きが出ています。歴史は繰り返す、ハイテクからアナログ、この世界も商売ですから流行に惑わされることなく、しっかりと心で捉えたいものですね。
正月は明けましたよ