トムプロジェクト

2024/07/10
【第1915回】

連日の暑さ、若い頃旅したインド、モロッコ、スペインの暑さを想い出します。先ずはインドの暑さは半端じゃありません。すべてがインドの暑さに持っていかれる感覚です。生きていることがやっとの思いです。だって暑さで行倒れになり干からびた死体が街に転がっているんですから。混雑したバスに揺られ握り棒を握りしめぬるりとした異常さは今でも忘れられません。案の定、帰国後には同じ飛行機の乗り合わせた乗客から赤痢患者が出たということで、おいらも伝染病棟に15日間隔離されました。おいらのお腹は、何故か頑丈なのか鈍いのか?3種類の赤痢菌が侵入していたにもかかわらず何の異常もなくピンピンしており退屈極まりない入院生活でした。

モロッコの暑さは、アフリカ独特の熱を感じました。熱さというよりも虫との闘いの日々でした。一度刺されるとなかなか元に戻らず、寝ていても虫の存在を無視することが出来ず睡眠不足に陥ってしまいました。異国の地でマラリアなんかに感染して死んでしまうんじゃないかしら...まあ、そんなことも覚悟してのさすらい旅ですがね。

スペインの暑さは快適でした。勿論、湿気がないことが一番ですが、おいらの肌に一番合っているなと思いました。土地、人間に共感することもあって暑さも十分に共有することが出来ました。情熱の国スペインと良く言われますが、この国には多様性が有りひとくくりにすることは出来ません。そのなかでも、アンダルシア地方の人達のいい加減ななかにも逞しく日々生活をエンジョイする生き方に圧倒されました。彼らの根底に、生きていること、生かされていることに感謝の気持ちが根付いているに違いないと感じた次第です。

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アンダルシア サロブレーニャ村

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