トムプロジェクト

2022/06/13
【第1627回】

昨日、「無言のまにまに」東京公演、無事千秋楽を迎えることが出来ました。いやいや、今回もスリリングな出来事もあり一日一日が緊張する日々でありました。こうやって生モノの仕事やってると最後は神のみぞ知るなんて心境になってきます。そして仕事をやってるキャストスタッフを信じることの大切さを痛感いたしました。今回の芝居を成功するためには、日常の生活も油断なく過ごさねばとシビアな状況に追い込まれ、心身ともどもなかなか開放できずストレスが溜まっちゃうなんてことも多々あります。すべてコロナのせい!とわかっていてもどうにもならない2年6カ月...もうそろそろ、場所によってはマスク外してもよろしいんじゃございません?今日あたりの新宿、数人の若者たちは堂々とマスクをしないで街を闊歩しておりました。ちょいと横目で、嫌な顔してるおばちゃんの視線なんぞどこ吹く風、これでいいんです!いつの世も若い力で世の中は変わっていったんですからと思いたいところだが...

「無言のまにまに」東京の全ステージ観劇しました。芝居はまさしく生き物でございます。昨日より今日なんて調子でよくなってはいきました。と、同時にここはもう少し工夫の余地ありなんてシーンもいくつか見つけることも出来ました。芝居は総合芸術、役者の演技だけでは成立しません。照明、音楽の出し入れのタイミングで芝居全体の良し悪しが決まることがあるのも至極当然。すべてが上手くいった時こそがベストな芝居です。大切な時間とお金を、この芝居に投じたお客様にはベストな芝居を提供するのがプロの仕事です。

両国での9日間、梅雨入りと言うことで心配したのですがなんとか乗り切ることが出来ました。関取が小さな自転車に乗って買い物に行く姿に触れたり、劇場の隣にある回向院(えこういん)には、あの鼠小僧次郎吉の墓があったりで、この町は下町風情が残った粋な町でございました。

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両国吉良邸跡
(本所松坂町公園)

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両国と言えば相撲部屋

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