トムプロジェクト

2023/11/10
【第1820回】

風間杜夫ひとり芝居「カラオケマン~最後のロマンス~」昨日、北海道苫小牧市文化会館で無事初日を迎えることが出来ました。苫小牧はこの作品の作・演出家である水谷龍二さんの故郷である。水谷さんの同級生の方々の尽力で実現できた公演です。何年経ってもこうやってともに思いやる気持ちが素晴らしい。人の繋がりが稀薄になっている昨今、聞きなれた友情なんて言葉を超越した絆を強く感じる。水谷さんも幸せもんである。

芝居は見事な仕上がり、苫小牧の観客の温かい反応をしっかりと受け止め1時間25分、隙もなく観客の思いを鷲掴みにしてしまうところが千両役者たる所以かな。

ひとり芝居をやり始めての26年間の蓄積を感じます。間の取り方、観客に対する問いかけ、どれ一つとってもドンピシャ!ひとり芝居をやるために生まれてきた男です。

昨日は本番まで時間があったので苫小牧の街をぶらり散歩。レトロな喫茶店を見つけコーヒを一杯。なぜかBGMにJAZZが流れている1975年開業の老舗喫茶店。店内には重厚感のある木目の食器棚がカウンター席の正面にあり、中には色んな形のコーヒーカップが並んでいるまさにザ・昭和の店。こんな喫茶店が生き残っているだけでも苫小牧の人たちが信じられる気がしてきます。王子製紙の城下町でありながら北海道の大地を踏みしめ、しっかりと生きている苫小牧の皆さんありがとうございました。

又、来年も新作を持って再会できることを楽しみにしています。

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苫小牧にて

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