トムプロジェクト

2023/10/23
【第1813回】

太平戦争中の1943年10月21日、2万人以上の学生が、雨の神宮外苑競技場を行進する映像を観るたびに胸が詰まる思いがする。まだたくさんの勉強をしたかったに違いない若者が、勇壮な音楽にスタンドで手を振る大勢の女子学生に囲まれて、銃を持ってずぶ濡れの学生服のまま視線を前に向けながら進む姿に彼らの葛藤を感じる。入学したばかりなのになぜ戦争に行かねばならないのか?日本、家族を守るために命を捧げよう!

正直言って、戦死していったこの学生たちが生きていれば、この日本も少しはマシな国になったのかもしれない...勿論、敗戦後この国が見違えるような発展を遂げたのは、日本人の勤勉性があってのことだ。いつの世も、何故か必要な人ほど早く世を去ってしまう。

戦地でよく聞く話、軍隊の上層部は徹底的に部下をいじめ倒し、戦局が危うくなると民間人を置き去りに真っ先に逃げる。こんな人たちが戦後政治にかかわったお陰で今の日本国の姿があるのも事実だ。

昨日、長崎と四国で補欠選挙があった。あれほど二世議員の弊害が言われてるさなか、なんと又、二世議員が誕生しました。確かにすべてが悪いと言わないまでにしても、二世議員の無能さ、そして代々継承しながら政治屋商店を永続して行きたいというセコさにほとほと嫌になっているこの感覚がわからない旧態依然の村社会を見せられた思いです。

本日のお決まりの増税メガネおじさんの所信表明演説もいつもながら虚しゅうございます。

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ゼラニウム
~花言葉、決意~

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