トムプロジェクト

2023/10/10
【第1809回】

10月7日・8日、北海道の苫小牧と伊達に行って来ました。来月上旬に公演する風間杜夫ひとり芝居「カラオケマン~最後のロマンス~」に備えてのワークショップということで作・演出の水谷龍二さんと一緒に一人芝居に関わることをいろいろと話してきました。苫小牧は水谷さんの出身地ということで、同級生の方々もたくさん参加されていました。苫小牧と言えば王子製紙、嘗ては日本全国の新聞用紙を調達していた工場が今も稼働中。この企業城下町の中で育った水谷さんが如何にして物書きや稼業としての夢を育んできたのか興味深いところでもありました。そして、こうやって水谷作品を上演することに尽力してくれる仲間が居ることも水谷さんの人柄であると思います。その方々が用意してくれた昼食会場、第一洋食店のハンバーグ定食とっても美味しかったです。そりゃそうだ、104年の歴史がある雰囲気満点のレストランでした。

翌日は伊達市。おいらも初めて行く街でした。苫小牧から太平洋を左に見ながら鉄の街、室蘭を過ぎたところにあり、有珠山と噴火湾に囲まれて、豊かな恵みが至る所にありながら文化の香りがするところでした。なんと、トム・プロジェクトの作品を2004年からこれまで7本上演してるんですからなかなか見識が高いなるほど納得のいく街だと思いました。この日は集まった人たちに教材を使って台詞を喋っていただきました。緊張しながらも楽しく演じてくれました。質疑応答も楽しくあっという間の時間が過ぎていきました。こうやって地方の人達と接することによって一人でも多くの演劇人口が増えると嬉しいな...見知らぬ人たちの出会いはプロデューサーにとっても次なるヒントになる貴重な機会です。

今回の機会を設定してくれた北海道演劇財団の新堂猛さんにはただただ感謝です。

1809.jpg

総合公園だて歴史の杜正門

<<次の記事 前の記事>>