2023/10/04
【第1807回】
「沼の中の淑女たち」東京公演、昨日無事に千秋楽を迎えることが出来ました。連日大入り、お客さんの笑いも絶好調。何よりもキャスト、スタッフ何事もなく終えたことに感謝です。今回も、いつものように速達でハガキ一杯に見事に編集し感想を自筆で書いたO氏の郵便物が劇場に届きました。
田村孝裕はやはり今というものを切り取る天才だと今日も芝居を観ながら納得していました。辛口大人の童話とでも申しましょうか大富豪の跡取り娘とそこに同居するなんだかいわくありげな女性3人と話の進行役のようで実は鍵を握る若い女性の組み合わせにこの「沼」と「推し」の現代語が絡んで芝居好きの心にサクサク入ってくる話の展開となりました。この話の見えない登場人物が韓流のアイドルだというところが一層今の世相を匂わせて、こちらまでハングルのアイドルを垣間見たくなるから演者一同の熱演まさに今日の「推し」です。演劇鑑賞という「沼」にはまって50年。本日もまた素敵な芝居に巡り会えました。感謝。
いちはやくこんな感想を送って頂き、こちらこそ感謝です。
明日から全国各地での地方公演が始まります。東京公演の勢いそのままを地方のお客様に観て頂ければ本望です。このどんよりした空気感を吹き飛ばす芝居ですから、おおいに笑いもやもやした気分を晴らしてくださいね。
秋の木の実 ハナミズキ