トムプロジェクト

2026/04/30
【第2174回】

山岡淳一郎著「炎と水」読了。戦乱と大旱魃のアフガニスタンで90万人以上の命を救い、2019年12月、正体不明の武装集団の凶弾によって命を落とした医師・中村哲。これまでにも中村医師に関する本はたくさん出版されてきました。今回の新本は、医師が過ごした青春も含めて彼がどんな人間だったのか?その生涯にわたり中村が巡り合い、深く関わった様々な人びと100人以上にインタビューした記録である。

おいらも中村哲医師の行動に賛同し、「ペシャワール会」の会員になって20年になる。

医者でありながら、自ら重機を操って干ばつ地帯を緑の地に変えていった行動力にただただ頭が下がる思いがする。彼の行動力とともに、発する言葉が現世に対するおおいなる警句になっている。「正義か不正義かの判断だけでなく、すべてのことを多面的に捉え、よく考えて判断せよ。それでも白黒つけられないこともたくさんある」「他の人の嫌がるところへ行き、嫌がることをなせ」特に、「一隅を照らす」は中村医師の座右の銘として知られています。自分の役割は、世界の諸問題を一気に解決することではなく、それぞれが今いる場所で出来ることを丁寧に行っていけば、それが小さな一歩でもあっても場を明るくすることにより巡り巡って社会全体をよくするという考えです。

「道に倒れている人がいたら、手を差し伸べる――それは普通のことです」この言葉はこの事例を実践した人だからこその重みがあります。

今週の月曜日、新宿にきれいな虹がかかっていました。中村医師がやってきことはまさしく虹の架け橋ですね。

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新宿の虹

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