トムプロジェクト

2023/06/29
【第1771回】

今年3月に亡くなった詩人・映画監督の福間健二さんの伴侶であった恵子さんの「ポルトガル、西の果てまで」読了。この本を読んで、スペイン好きな恵子さんがポルトガルにより親密になっていったことが良くわかりました。

「ポルトガルは決して豊かな国ではない。人々の暮らしも芸術も交通も、ヨーロッパの「辺境」と揶揄されながら、それでもしぶとく独自のものを継承し息づかせてきた。それをささえているのは、この国の長きにわたる被支配の歴史と、近代に体験した「革命」のなかで身につけた忍耐と許容なのではないかとこのごろ思う。耐えること、受け入れること、それは自分と向き合うことである。」

岡山県の山間部で生まれ育った恵子さんにとって、ポルトガルは原風景に近いものを感じたに違いない。低い山と川に囲まれ、霧が立ち、虹が生まれ、樹々と花々があたりまえのように育つ。人々は遠い世界のことよりも狭い社会で生きることに懸命で、日々の糧のために働くことをよしとしている。

都会に長く住んでると、自分を形成してくれたアイデンティティが時折うずいてくる。そんな時、旅に出て、見る、聴く、歩く、待つことにより原点に立ち戻ることが出来る。そして己は己でしかないことを確認する。そして、旅の終わりは、次の旅のはじまりである。

この本を読んで、恵子さんは今尚、健二さんと共に素朴で誠実でシャイなポルトガルの人達と交流を重ねているような気がしてならない。

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今年も収穫しました

2023/06/26
【第1770回】

先週、6月23日は沖縄78回目の慰霊の日でした。第二次世界戦も末期、1945年4月1日、米軍が沖縄に上陸、住民をも巻き込みながら地上戦になりました。陸海空からのすさまじい物量攻撃で日本軍は南へ南へと追い詰められ抗戦する力も果て、遂に6月23日牛島長官と参謀の自決をもって沖縄戦は終結となりました。この戦いで20万人の命が奪われました。この日を慰霊の日と定め沖縄では鎮魂と平和への祈りがささげられます。

家の近くの高井戸にある居酒屋「ちゃんぷる亭」で34回目の「平和フェスタ」をやるというので出かけてきました。10人入れば満席になるお店に何とか入ることが出来ました。この日特別サービスの¥230の沖縄そばと泡盛を飲みながら、店主のママさんと息子さんによる「マブニのアンマー」の朗読、そして沖縄三味線を聴かせていただきました。手作りの温かい心のこもった会でした。中でもお客の一人、89歳になる元気なおばあちゃんの戦争に対する思いを力強く語る姿が印象的でした。

今なお沖縄に対して真っ向から向き合わない日本政府、そして又しても米中関係の緊張を背景に、自衛隊による沖縄への部隊配置が進められ、敵基地攻撃能力を持つミサイルの配備も取りざたされています。熾烈な戦争体験を持つ沖縄、そして世界で唯一の被爆国だから一番平和を訴えるチカラがあるのにいまだに米国の顔色を伺いながらの貧弱な外交に腹が立ちます。平和がつくられたと思ったら、瞬く間に蒸発するように消えてしまうのが今の日本です。ただ念仏みたいに平和を唱えていれば平和が来るわけではありません。憲法9条然り護持してればいいってことではなく積極的に運用、活用しなければただのお守りです。

辺野古をはじめ現状にあらがって平和を訴え、つくり続けている沖縄こそが平和製造工場の島かもしれんせんね。

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高井戸ちゃんぷる亭

2023/06/23
【第1769回】

昨日、相模原演劇鑑賞会にて今年度の「風を打つ」の大千秋楽を迎えることが出来ました。稽古を入れて2ヶ月と1週間、スタッフ、キャストが一丸となって事故もなく無事全公演をやり終えたことに唯々感謝です。見知らぬ土地に行き、まだまだコロナを恐れながらの長旅、よくぞやってくれたという思いです。これも今回呼んで頂いた各市民劇場、演劇鑑賞協会、演劇鑑賞会、労演の皆様のなみなみならぬ心温まる支援なくしては出来なかったこと。

コロナ禍のなか、なんとか演劇を通じて世の中を少しでもいい方向に軌道修したいと行動する会員さんのエネルギーを目の当たりにすると、創る側も自然と気合いが入るのも当然です。各会場での笑い、拍手がどれ程のチカラなるか、こればかりは舞台に立った者でしかわかりません。役者はいつも不安の中で舞台に立っているのでございます...己の表現が果たして観客に届いているのか...観客の反応を気にしながら針のむしろ状態で時空間を彷徨っています。そして、舞台を支えるスタッフの心身もタフでなければ当然勤まりません。

昨日の相模原演劇鑑賞会の皆さんの手作り満載の歓迎振りにも涙がチョチョ切れました。楽屋口に手作りの楽屋のれん、終演後の手書きで書かれた千秋楽祝いを舞台上にかざす会員の皆様。まさしく観る側と創る側が一つになった姿を見る思いでした。

何年やってても芝居はいいもんでございます...これからもいい芝居創って、演劇を楽しみにしている人たちに届けねばという思いを強くした今回の「風を打つ」でした。

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感謝

2023/06/21
【第1768回】

久しぶりに中野と新井薬師の中間にある、コーヒーお酒ジャズの店「ロンパーチッチ」に行って参りました。2011年の東日本大震災をきっかけに、どうせ死ぬんだったらやりたいことやらなきゃということで若いご夫婦が始めた店です。2000枚のレコードから程よい選曲でレコードに針を落とし、独自で選んできたコーヒー豆をドリップで時間を掛けて抽出する佇まいを見るだけで感動いたします。ジャズを愛し、来て貰ったお客様に有意義な時間を過ごして貰いたいという思いがお店全体に満ち溢れています。この日はチリ産の赤ワインまで頂いてしまいました。まさしく、コーヒーお酒ジャズの一日でした。

この店の帰りの楽しみが、近くにある手焼きせんべい「雷神堂」の割れ醤油煎餅を買って帰ることでしたが、なんとシャッターが締められ、こんなお別れの言葉が貼ってあった。

 

閉店のお知らせ

当店は6月15日(木)をもちまして閉店させて頂きました。お客様、ご近所様、クロネコヤマト様はじめ皆々様に大変お世話になりました。毎日、挨拶をしてくれる小学生達から元気を頂戴していました。あいロード祭りのお手伝いをしてくれた当時小学生のお嬢さん達が成人式に晴れ姿で来てくださいました。福岡に引っ越しされ幼児だった兄妹が6年ぶりに来店、自分のお小遣いで煎餅を購入下さいました。コロナ禍で実家の両親に会えないので、代わりに赤ちゃんを抱っこさせて頂きました。この店で多くの出逢いに恵まれました。これまでのご愛顧に心より御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

 雷神堂新井薬師店 店主

 


この文面を読んでいるだけでこの店の数々の人間ドラマが目に浮かんでまいります。世の流れとはいえ、人の触れ合いを大切にしてきたお店が又ひとつ無くなっていくことの寂しさを痛感した帰り道でございました。

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rompercicci

2023/06/19
【第1767回】

先週の土曜日は浅草橋にある「ルーサイトギャラリー」に出かけました。隅田川沿いにある風情ある建物です。この一帯は江戸時代から続く格式の高い花街として政財界や文化人らが通った社交場であったとのこと。時代の波には逆らえず街から料亭や芸者衆が消えていったなか、2001年秋、柳橋の活気を取り戻そうと昭和の流行歌手"市丸姐さん"の屋敷を改装し、骨董屋としてオープン。その後、今回の芝居を企画した鳥山昌克さんと相談し芝居、語りのイベントも開催されるようになりました。

いかにも色街の匂いを残した門をくぐり昔そのままの廊下、急な階段を上がると今日の演目を上演する広間に辿り着きます。目の前に広がる隅田川、川を行き交う屋形船、鉄橋を走る総武線の電車の音を背景に朗読会が始まりました。先ずは唐十郎作「銀ヤンマ」戦後の焼け跡が少しずつ復興していく中、当時、下谷万年町に住んでいた唐さんが少年時代に体験したであろう妖しさとロマンを、鍛え抜かれた声で鳥山昌克が語り掛けていきます。長年、唐十郎のもとで役者稼業をやった彼にとっては唐ワールドを展開するには最もふさわしいキャスティング。合いの手を入れる杉嶋美智子さんも雰囲気のある女優さんでした。

次の作品は室生犀星作「あじゃり」1926年発表の小説。優しい物腰で万人に慕われていた山寺の僧侶が、女のような童子を弟子に持ってから様子がおかしくなる話。杉嶋さんの語り口で哲学的な内容がより優しく切ない物語として再生していく構成となっている。

それにしても、演じる場所そのものが、すでに物語ってることを再認識した一日でもありました。先日の神戸、京都でも感じたことです。幾多の先人が生きてきた家屋、風景は何物にも代えられない貴重な財産でございます。

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朗読会の舞台

2023/06/16
【第1766回】

日本映画がカンヌで話題になっています...それにしても改めて黒澤明、小林正樹、小津安二郎、溝口健二、増村保造などなどの監督作品が今なお燦然と輝いています。その作品を支えたのは職人芸とも言えるスタッフと、主役から脇役に至るまで個性あふれる役者たち。黒澤明監督がこんなことを言ってます。「演技は大根でも存在感の牛肉役者、脇を固める器用な味付け役、くさい演技のにんにく役者、無味無臭の水のような奴、いろいろ居ますが全部必要です」さすが多くの名作を創り上げた人の言葉です。そんな役者を適材適所にキャスティングして巧みに操った才能があってこその名監督です。

そして日本映画全盛時代に、喜劇からシリアスな映画まで幅広く活躍した名優、森繁久弥さんも役者の本質を突いたような発言をしています。「ピンとキリを知ってれば、真ん中は誰でも出来るんだ!」戦中、満洲でラジオなどアナウンサーをやり戦後、舞台、映画を通じ人の醜さ穢さを嫌と言うほど舐め尽くしたが、自らが望む高い精神には触れることができなかった。そんなご時世で周囲を見渡すと、ピンからキリからも遠ざかりボヤっとした中間を漂ってるみたいな人ばかりだったという。

改めて感じます。役者は、その人の生き方のすべてが現れます...日々無数の感度の良いアンテナ立ててあらゆるものをキャッチし咀嚼して、はじめて人前に見せるものだと。

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梅雨の晴れ間

2023/06/15
【第1765回】

京都から東京に戻るのに少し時間があったので、久しぶりに「哲学の道」を散策したくなり足を延ばしてみました。「哲学の道」の中ほどには、西田幾太郎の名言「人は人、吾はわれ也、とにかくに吾行く道を吾は行くなり」と刻まれた石碑があります。20世紀初頭の哲学者である西田幾太郎氏が、毎朝思索にふけりながらこの道を歩いたことから、「哲学の道」と呼ばれるようになったとのこと。いつもは、のほほんと生きてるおいらもこの道を歩けば少しは哲学的思索に耽ることができるのかな?琵琶湖の水が流れる水路沿いの遊歩道を歩いてるだけでなんだか全身がほぐれる気がしてきます...もしや、この瞬間こそが哲学の入り口かもしれませんな。

途中バスにて熊野神社前で下車。京都に来れば必ず立ち寄るJazz Spot YAMATOYAでコーヒーを頂きました。1970年開店以来、もうすぐ80歳になるマスターが丁寧に入れてくれるドリップコーヒは勿論、なんと8000枚のレコード棚が圧巻。そのなかから当日の客層に合わせて選んでるとしか思えない選曲が絶妙。チック・コリアなど名だたるミュージシャンも何度も訪れた名店でございます。かと言って気取ったところもなく本当に心地よいお店です。JAZZを愛し、お客を大切にするこの店が、いつまでも存続することを願いながら帰路につきました。

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哲学の道

2023/06/12
【第1764回】

先週の週末は神戸演劇鑑賞会、京都労演での「風を打つ」公演に行ってまいりました。久しぶりの関西です。人情味あふれる関西弁がとても心地よくしてくれます。神戸での公演、観客の絶え間ない笑いに後押しされ、役者も大いに乗せられ上々の舞台でした。帰り際に90歳過ぎの会員さんが「芝居観て久しぶりに泣きましたわ...」笑わせて最後は号泣、こんな形で水俣を伝えることできれば本望でございます。終演後、俳優陣も改めて観客と一緒に舞台は創り上げるものだと思わせた神戸の2ステージでありました。

昨日は京都労演初日を拝見しました。なんとか雨も上がり、時折陽が差すなか呉竹文化センターに多くの会員さんが来てくれました。キャパ600人、芝居にはうってつけのホールです。京都の観客の芝居を観る目は厳しいぞなんて声を耳にしたことがあります。最近文化庁も移転したくらいの古都ですからね...おいらも後列から、芝居はもちろん観客の反応も探りながらの観劇でした。幕開きから、よしゃ!これはいけると思いました。あとは昨日同様、観客と役者の呼吸がぴったりと呼応しながら終盤のクライマックスからエンディング。昨日の舞台もそうでしたが、終幕だと思っての一回目の拍手がありました。と思いきや、正真正銘の太鼓打ちに始まるラストシーンがあり、なんだかお客様は二度楽しんだ感じがありました。

今回の神戸、京都公演で強く思ったことは、コロナもなんとか収束し再び演劇を楽しめることの喜びを取り戻しつつある兆しが見えてきたことです。アナログの魅力を兼ね備えた演劇の持つ底力を信じて全国各地を巡演したいもんでございます。

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神戸

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京都

2023/06/09
【第1763回】

梅雨の季節の楽しみのひとつが、色とりどりの紫陽花を鑑賞しながらの散策です。鮮やかな紫にうっとりして間もなく清楚な白色に心奪われ、千々に乱れる心模様を楽しんでいるのでございます。そんな散歩の道すがら、一軒の家の玄関前に4足のちびっこ靴がおかれていました。「サイズアウトしました。気にいっていただけるものがあれば、ぜひお持ち帰りいただけたら嬉しいです!」なんともほっこりする光景ではありませんか。今や世の中は消費、消耗が当たり前、まだまだ使えるのに平気で捨てちゃいます。昔なんぞは着るもの含め家具、調理品などなど擦り切れるまで使いこなしたもんです。だって、あらゆるモノすべて、己に出会うまでには様々の命が吹き込まれているはずです。それを思うとそうは簡単にポイ捨てはできまっせん。モノに対する愛着、愛情が希薄になったことと、未だ世界で無益な争いが絶えないことと無関係ではないと思います。4足のちびっこ靴を迷わず玄関前に差し出す人が一人二人と増えると争いも少なくなるはずです。人が人を思いやり、生きとし生けるものに精一杯の愛を注げば少しはましな世界になるのかな...

血迷ったプーチン、あの素晴らしい大地と芸術で世界を席巻したロシアを想いだし正気に戻り一刻も早くウクライナ侵攻を止めてちょうだいな!今日の写真を届けるのも効果があるかもね。

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ほっこり

2023/06/07
【第1762回】

昨日は、横浜演劇鑑賞会創立50周年記念観劇作品「風を打つ」を横浜関内ホールにて観劇。「風を打つ」日々進化していますね。杉坂家の家族の絆がより深く色濃いものになっています。芝居にとって重要な要素であるメリハリが鮮明になっていることが大きな要因だと思います。家族それぞれの思いを受け止める役者の受信器の感度が敏感になることによって、発信器の強度が高まり各シーンも引き締まる。当然、観客は五感を集中せざるをえなくなり舞台と客席がひとつになり、優れた芝居が出来上がるってわけですね...

それにしても演劇鑑賞会を50年継続させるって唯々敬意を表します。この長い歴史の中でいろいろ大変なことがあったとは思いますが、この3年間のコロナ禍による半端じゃない会員の減少は鑑賞会の存亡を脅かす出来事だと思います。そんななか会員として継続し会場に足を運んでくれる皆さんに「演劇鑑賞会を退会しなくて良かった!」と感じて頂く芝居やんなきゃ芝居屋じゃございません。終演後、観客の皆さんが満足げな表情で帰路につく姿を見ながらおいらもホッとした次第でございます。

横浜は風情がある街です。終演後、横浜演劇鑑賞協会をリードしてきた方々とお疲れ会をしました。関内にある「横浜ビール 驛の食卓」併設工場で造られたクラフトビールは絶品でした。芝居が上々だったので話も盛り上がり素敵な時間を過ごすことが出来ました。何年か後に又、トムの芝居でお会い出来たらという言葉を残し横浜を後にしました。

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横浜馬車道、牛馬の一服休憩所

2023/06/05
【第1761回】

先週の土曜日、劇団桟敷童子「海の木馬」すみだパークシアター倉にて観劇。いつもの劇団員一丸となって芝居創りをしているこの劇団は大好きです。今回の舞台は、終戦直後の混乱した時期に高知で起きた第128震洋隊で起きた爆発事故。2年前に「飛ぶ太陽」という戦後、福岡で起きた爆発事故を題材にした舞台の記事を見たひとりの老婆からの1本の電話から今回の芝居が始まったそうだ。「終戦直後、忌まわしい事故が全国各地でありました。それを世の中に知らせてください」そうなんです、歴史の闇に葬られた様々な出来事を伝えるのも演劇人の責務だと思います。

今回ゲスト出演した小野武彦さんの存在感が、この芝居を通奏低音として最後まで舞台を引き締めている。御年80歳の小野さん、演技をしているというよりも小野武彦ご自身の生きてきたそのものが舞台上に居る。これはなかなかできないことである。役者は常に何かをやりたがる生き物であり演じたがるものである。己に何枚もの飾り物を重ね観客に見せつけることを止め、すっぴんで舞台に上がることはなかなかできないことである。

今回の小野さんの存在を際立させているのは、勿論共演者の清廉な演技であることは間違いない。この劇団の主宰者である東憲司さんの演劇に対する姿勢が徹底していて気持ちが良い。ついつい応援したくなるのは当たり前でございます。

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錦糸町からの風景

2023/06/02
【第1760回】

昨日は久しぶりの晴天、毎年、新年に初詣に行っていた杉並区大宮八幡宮に今年は行けなかったので参拝してきました。やはり神社の佇まい、空気感しばし日常を忘れさせてくれますね。神が宿っているから神社です。その神社の杜を為しているのが大木です...何百年という間その土地の興亡を見続けた年輪の重さを感じます。そっと耳を添えて聞いてみたいもんですが、黙して語らず淡々とした表情で聳え立っています。それぞれがそれぞれの思いを抱きながら並んでいる様は神々しくもあります。勿論、神殿の中にはいろんな仏様が納められてるんですが、おいらはどうしても自然神のほうについつい気持を持っていかれます。

参拝するときの決まり文句は「生かして頂きありがとうございます。」その一言だけです。お願い事なんぞは一度もしたことはありません。お金ごときで神さんに頼むなんてこと甚だ失礼千万でございます。先ずは生かし活かされていることに感謝。あとは己が人のため社会のために何をなすべきかを思考し行動に移すだけ...きわめてシンプル。

一転、今日は台風の影響を受け朝から大雨、関東甲信地方も線状降水帯が発生する可能性があるとのこと。今日は長野県大町市文化会館で「風を打つ」の夜公演があります。長野地区での最後の公演でもあり無事に終えればと思っています。

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大宮八幡宮境内