トムプロジェクト

2024/07/29
【第1922回】

パリオリンピックが開幕しました。どこのTV局も競技の放送ばかり、この期間中にもウクライナでの戦争、ガザでの虐殺が続いてることを思えば正直言って勝敗ごとに一喜一憂してもおれません。平和の祭典といいながら、この世界の現状を見ればこの合言葉が何だか白々しい気もしてきます。あの守銭奴バッハ会長の顔が映る度に、裏金の怪しい影がどうしてもちらついてきます。平和の祭典と言いながら愛国心をむき出しにしながら戦うアスリートと応援団。これもある意味ではオリンピックと称する戦争かもしれません。

あの東京オリンピックの後に、次から次へと発覚した談合による不正な金の流れもまだ記憶に新しいところです。そろそろオリンピックそのものに対する催事の在り方を真剣に考えた方が良いと思います。国と国との戦いではなく、一選手同士の競技を楽しみメダルもなし、国旗掲揚もなしでもいいと思います。アートと同様にスポーツが人生に与える影響は多大なものがあると思うだけに、何とか改善し最良の方法で開催できないかと願っています。

今回の開会式で一番良かったのが、セリーヌ・ディオンが熱唱した「愛の賛歌」、神経疾患スティッフパーソン症候群という闘病中でありながら鮮烈な歌声でした。あのエディット・ピアフもさぞかし喜んでいたに違いありません。愛さえあれば争いなんかは起こらないでしょう。

 

それにしても、今日もあまりにも暑い。朝からけたたましく鳴き続ける蝉ちゃんも大汗かきながら声を嗄らしているに違いない。

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夏の空

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