2024/09/26
【第1943回】
ようやく秋らしくなってきました。この時期は着る服も難しくなってきますね。昔みたいにじわりじわりと秋が忍び寄るわけでもでもなく一気に寒くなったり、思い出したように真夏日になったり、全く読めない季節の変わり目になってしまいました。世界情勢と気候変動がなんだか寄り添って世界を混乱に落とし込めています...でも、このすべてはいつまで経っても欲にまみれた人間が自ら招いた結果なんですがね。
そんな折、久しぶりにつげ義春の本を手に取りました。1970年代、全共闘世代に多大な影響を及ぼした漫画家です。「ねじ式」、日常をテーマにしながらシュールな技法で夢幻の世界に誘う作風はとっても刺激的であり魅惑的でありました。彼は日頃から、TV、新聞類を一切シャットアウトし「自分にとってのリアリズムは家庭にしかないんですから......淡々と生きていれば、それでいい」「もっと寂しい所で誰にも看とられずにすっと消えたいね。都会じゃ未練が残るじゃない......」なんて言葉を一貫して吐いてます。
ここまで極端でなくとも、己の人としての佇まいを凛とし誠実に生きる人たちが少しでも増えれば少しはマシな社会になるはずです。
それにしても兵庫県の知事の醜態にはほとほと呆れてしまいます。日本社会の縮図が見えてきます。東大卒→官僚→政治家、このお決まりのパターンが今の日本の体たらくぶりを露呈しています。選挙民がしっかりしなきゃこの図式は永遠に続くこと間違いなし。
なんとなく秋の空