トムプロジェクト

2024/09/04
【第1936回】

心配してた雨風にも免れ一昨日無事「かへり花」初日を迎えることが出来ました。いつものことながらお客様が入っての反応が気になります。芝居は最終的にお客様が優劣を決めるものです。勿論、肌に合わない作品だとNOを突き付けてきます。まあ、6,7割の人達が喜んでくれれば成功と言えるのではないでしょうか...特に今回の作品は従来のトム・プロジェクトのラインアップのなかでも異色の出し物だっただけに、今までトムの舞台を観慣れた人達にとっては戸惑う人もいるでしょう。一方、新鮮に感じ取ってくれる人の意見も励みになります。演劇そのものがフィクションの世界ですから、無限に広がる時空間の中で想像力を駆使して楽しんでいただければプロデューサーとしては嬉しい限りです。

初日は、勿論キャストの皆さんも緊張するのは当然です。少し硬かったかな?二日目の昨日は、観客の手ごたえも少しずつ感じ取ることが出来、随分リラックスしながらの芝居でなかなかの出来だったと思います。

終演後はトークショーということで、作家、演出家、プロデューサーで今回の作品についての話をしました。そして、やはり歴史ある俳優座劇場が来年の4月で閉じてしまうことに、この劇場に深い縁と思い入れがある日向さん、小笠原さんが悔しい思いを語っていました。

300人キャパの劇場は創造団体にとっては夢の空間です。しかし、劇場主からしたらすべてが経済至上主義に邁進してる現況を鑑み断念せざるを得なかったのではと思います。

いずれにしても、演劇はいつの世も厳しい状況下の下で日々闘っています。演劇が消滅するときは地球の滅亡...ちょいとオーバーかな?いや、なかなかしつこく粘り強く楽しみながらしこしことやってるのが芝居屋さんですから大丈夫ですよ!

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夢の空間

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