2024/08/30
【第1934回】
琥珀色のコーヒーを嗜むひとときはまさしく至福の時間だ。若い頃から今に至るまで変わることはない。3畳一間、家賃3000円だった貧乏時代から一丁前にイギリス製の手動式のミルを買い込みドリップコーヒーを楽しんでいました。あの豆を挽く手応えと、フィルターに収まった挽いたばかりの粉に時間をかけて湯を落とす微妙な間がたまりません。まだ見ぬ異国の地から運ばれたコーヒー豆がゴールを迎える瞬間でもあります。カップになみなみと注がれ湯気と共に醸し出す匂い、精神安定剤としての役割も申し分ありません。
最近は焙煎機も購入し、コーヒ愛は募る一方です。キリマンジャロ、コロンビア、モカ、などなどいろんな生豆を購入してるんですが、最近のお気に入りはエチオピアイルガチェフです。華やかな香りと明るい酸味と甘味のバランスがたまりません。でも、焙煎具合とミルでの挽く具合で微妙な味が出てしまいますが、そこがまたアナログ手法の楽しみの一つです。既成のありきたりのモノではなく、その時の己の体調、感情も含めてのコーヒーという生きモノに対峙する真剣勝負(ちょいとオーバーかな?)いや、アフリカ、中南米の人達が丹精込めて収穫した宝物にはそれぐらいの気持ちがあって当然でしょう。
昨日も、4種類の生豆を焙煎し即頂きました。焙煎後の部屋はまさしく「コーヒールンバ」の音色が聞こえてまいりました。
♪昔アラブの偉いお坊さんが
恋を忘れた あわれな男に
しびれるような香りいっぱいの
こはく色した飲みものを教えてあげました
やがて心うきうき
とっても不思議このムード
たちまち男は若い娘に恋をした♪
我が家の焙煎機