2024/08/07
【第1926回】
昨日は、広島に原爆が投下されて79年目になります。残り少ない当時の被爆者の方々の声を聞くたびに、この世の出来事ではない気がいつもながらしてしまいます。昨日の広島での平和式典での相変わらずのこの国のトップの発言にはガッカリしてしまいます。自分の身うちに被爆者が居ながらも、相変わらずアメリカの核の下に守られながら未だに核兵器禁止条約の批准に応じない姿勢に怒りさえ覚えます。
被爆しながらも生き残った人たちは、罪の意識を持ちながら晩年まで当時のことを口にしなかったといわれています。しかしここ最近のロシアによるウクライナ侵攻、ガザ地区での虐殺のニュ―スを目にして「この惨劇を伝えておかないで死ぬわけにはいかない...」と心開いた人たちが増え始めています。何とか次の世代に平和のバトンタッチをして欲しいと思っています。核を持つことで相手を脅し防衛することが当たり前になった狂気の沙汰に半ば慣れてしまった人間の愚かさにつくづく呆れてしまいます。
「ちちをかえせ ははをかえせ」で始まる峠三吉の「原爆詩集」の表紙絵を描いた詩画人の四國五郎さんは子供たちが喧嘩して帰ると「戦争を起こすような本当に悪い人間に、本気で怒れ」と諭したそうだ。当時、峠や四國らの詩を使い四國が描いた反戦反核ポスターを壁に貼りまくった。警官が来るとはがして逃げ、また貼った。四國を駆り立てたのも怒りだった。シベリア抑留体験、復員後に知った弟の被爆死。それらをもたらした戦争への憎しみを2014年の死に至るまで身をもって示してくれた。
沈黙している暇はありません、平和ボケもいけません...四國五郎さんが子供たちに諭した言葉で表現するしかありません。
核をなくせ!とないてます