2025/04/16
【第2023回】
いつもクンクン、戌年のおいらは何かおもろいことないかいな?と路地裏をそうついています。先日も西荻窪にある個性的な喫茶店「JUHA」(ユハ)でレコード聴きながら、店主じきじきの自家焙煎のコーヒーとあんこを乗っけたトーストを頂きました。この店には、時折おもろい情報がさりげなく置いてあります。早速、手に取ったチラシにそそられました。
これは行かねばと、中野区上高田にある「スタジオ35分」に出かけました。この日展示されていた作品は1944年スウェーデン・ストックホルム生まれの写真家アンダース・ペータンソンが、ドイツ・ハンブルグにあった「カフェ・レーミッツ」に出入りする人たちをドキュメントした写真でした。場末の酒場に日毎集う売春婦、薬物常習者、アルコール中毒者などなど、社会の底辺に蠢く人々に対しあたかも自分の家族、友人に等しい視線でシャッターをきった息遣いが圧倒的に伝わってきます。こんな写真を見ていると、ふとおいらが生きてきた人生で出会ったストリッパ―、娼婦、ニコヨン労働者、ヤクザなどなどの人たちの顔が甦ってきました。アウトローの世界には何とも言えない郷愁の匂いがします。
スタジオの店主もユニークな人でした。この写真を展示したいために写真家本人に会いに行ったそうです。スタジオの一角にカウンターだけのBARがあり、早速ビールを一杯。流れている曲はトム・ウェイツ、彼のアルバムに写真家の作品を使ったこともあり、この期間はトムの曲一色だそうだ。
もうひとつ嬉しかったことは、なんと奈良の銘酒純米超辛口「春鹿」が置いてあるではないか!勿論、頂きました。今日も良か一日でしたバイ。
時の過ぎゆくままに