2025/04/09
【第2020回】
一昨日、久しぶりに金沢に行ってきました。現在旅公演中「モンテンルパ」、金沢市民劇場に呼んで頂いての公演を観に...東京公演を終え中部・北陸ブロック演劇鑑賞会での公演が3月18日から始まり、この日が17ステージ目でした。キャスト、スタッフ共々、疲れのピークだったと思いますが、この日金沢文化ホールに来ていただいた会員さんの温かい眼差し拍手に後押しされ密度の濃い芝居になったと思います。年間6本の芝居を観劇されている鑑賞会の皆さんの鑑賞眼はなかなか手強いものがあります。つまらん芝居には勿論手厳しいし、良質な芝居には心底から評価してくれます。そんな会員さんを前にしての芝居ですから少しでも気を抜くと見破られてしまいます。この日は、おいらにとっても東京公演から久しぶりの舞台、どう変わっているか、慣れていないか、眼を皿のようにして舞台を注視していました。芝居は生き物ですから、相手とのやり取りで微妙な違いが出てきたり、もっと極端に言えば良い意味、悪い意味でも別物の作品になったりするものです。そんな中、日々進化していけばベストです。終演後、役者さんには気になったところは率直な意見を述べました。この後の5ステージへのより良いヒントになればと思っています。
それにしても金沢、江戸時代加賀百万石の城下町として栄えた街だけのことがありますね。第二次世界大戦中にアメリカの空襲を受けなかったこともあり、昔ながらの古い家並みも随所に残りなかなか風情があります。この季節、どこに行ってもサクラが咲き乱れ、東京では味わえない歴史ある建造物とサクラの見事な調和に酔いしれた次第です...勿論、芝居も良かったので幸せな2日間でした。
金沢の桜