2025/03/24
【第2013回】
サクラ開花宣言を今か今かと待つ人達のワクワク感が、なんだか暗いニュースが連日流れる中、大谷選手の動向ともどもたまらないですね。一年に一度の恒例行事といえ、満開のサクラを見上げながら古代の時代から、今ある幸せに感謝の思いを託したのではなかろうか。
この時代、サクラも多種多様で早咲きのサクラも良いのだが、やはり花の美しさや華やかさが抜きん出てるソメイヨシノが横綱でしょうね。この品種の花言葉は「純潔」、これは花の美しさを上品な女性に例えたと言われています。
先週の土曜日は中野にあるザ・ポケットで上演された劇団温泉ドラゴン第19回公演「痕、婚、」(こん、こん、)を観劇。関東大震災に起きた朝鮮人大虐殺事件にまつわる物語でした。
この話は、今までにも舞台、映像を通じて悲惨な歴史、とりわけ日本人の偏見、差別の 問題として取り上げられてきました。差別、偏見、人であるならば誰しもが持ち合わせている負の部分です。だからいつまで経っても「歴史は繰り返される」なるものが延々と続いています。この負の部分をいかに己の中で希薄にしていくか...と分かっていながらなかなか成就できないのが、それぞれの環境、事情、思考などが絡み合って生きているからだと思います。そして時の権力者が、その負の部分を巧みにコントロールして戦争という最悪の筋書きを作り出していきました。
ガザの惨状、ウクライナの先の見えない不安...そんなニュースを日々見聞きするこの時期、淡く色鮮やかに咲き乱れるサクラに世界平和の思いを託したいものですね。
アシタヒラクカナ