2026/07/03
【第2201回】
梅雨明けはまだですが来週末辺りから本格的な猛暑が襲来しそうです。
おいらの新宿地回りも60年経ちますが、あちこちの再開発工事で新宿もだいぶとっちらかっていますね。新宿のシンボル的存在であった東口前のアルタビルもすっかり解体され寂しくなっちゃいました。「笑っていいとも!」に出勤するタモリさんも何度も見かけました。車からとぼとぼと歩く姿はごく普通のおじさんで、本番になるとエンジン全開、自然体を演じながらタモリスタイルを連発するところがさすがだなと感じました。このビルの裏にあったジャズ喫茶「DIG」は、おいらの読書室でもありました。その後、移転してオープンした「DUG」も先月の26日に閉店。このふたつの店で聴きまくったジャズの名曲、おいらの青春の伴走者でもありました。変わらないものの代表格が紀伊國屋書店ですね。本屋さんが次々と消えていく中、この書店だけはいろんなアイディアを出しながら新宿文化の屋台骨になっています。そして何よりも紀伊國屋ホールの存在は大きいと思います。芝居屋にとって、いつの日かこのホールの板の上に立ちたいというのが、双六で言うところのあがりでした。今でこそ幾多の演劇賞がありますが、この書店が1966年創設した紀伊國屋演劇賞は今でも演劇人にとっての憧れの賞です。
今尚残っているのは、伊勢丹、天ぷらのつな八、寄席の新宿末広亭、カレーの中村屋(建て替えて無粋になっちゃいました)そして今や外人観光客の人気スポットになった新宿ゴールデン街...時代と共に変化するのは自明の理、若い頃芝居やっていた時に、こんなセリフを喋ったことがありました「変わらないもの、それは変わろうとする意志だ」。つまり環境や状況、感情や人間関係は変われども、前に進みたいという気持ちだけは、何度折れてもまた立ち上がろうとして、結果的にその人の核として残り続ける、ということなんですね。

新宿東口アルタ跡地

