2026/10/13
【第2239回】
8月19日、東京の猛暑の中、幕を開けた「沼の中の淑女たち」、北は北海道から南は九州まで巡演し10月10日に石川県金沢市で無事千秋楽を迎えることが出来ました。7月28日の稽古初日から含めると、なんと73日間事故もなく完走できたこと本当に感謝あるのみです。キャスト、スタッフの誰一人として気を緩めることなく、演劇を楽しみにしている人達にベストな芝居を届けるべき責任を日々感じながら心身を律して過ごされた結果だと思っています。そして、いくら本人が自覚していても思わぬことから病、事故に遭遇することだって十分あり得ます。プロデューサー稼業も、いつよからぬ情報が来るかも知れないと戦々恐々の毎日でした。勿論、そんなことも想定しながら腹をくくってはいますが、朝に目を覚ました瞬間から公演の期間は思考の半分はその心配がよぎること必死です。
おいらはトムの会社を始めたときから、東京、大都市だけではなく地方でなかなか芝居が観られない未知なる観客との出逢いを欲していました。芝居を観すぎてどこか手垢がついた都会のお客さんよりも、素直な感性で目をキラキラ輝かせながら楽しんでくれる地方のお客さんの嬉しそうな表情を拝見する度に、改めて演劇の素晴らしさを感じることが出来たことも事実です。今は亡き劇団民藝の名優、宇野重吉さんが72歳にして一座を率いて全国津々浦々、村や町に舞台を届けた気持ちよくわかります。最後は肺がんになりながらも酸素ボンベを抱えながら幟を立てたトラックで巡演する姿に芝居の原点を見る思いがしました。
今回も「沼の中の淑女たち」に駆けつけてくれた皆さん本当にありがとうございました。

秋祭りのでペッタンコ

