トムプロジェクト

2024/06/12
【第1903回】

昨日は墨田区にある、すみだパークシアター倉での公演、劇団桟敷童子「阿保ノ記」を観劇。その昔、人柱・生贄専門に育てられた子供たちを、死後は神様と共に平穏に暮らしていけると信じこまされ民衆のために死んで行けと教えられていたそうだ。そんな民話、民間信仰を題材に、いつものような手作りの装置、衣装、小道具を駆使しながら東憲司ワールード満載の芝居でした。東君の描く世界は、いつも底辺に蠢く民衆の哀歓である。芝居のスタイルも決して上目線ではなく、大地にしっかりと根を張った生活者の心からの叫びである。

テント芝居ではないが、劇場に入るなり観客も芝居に登場する民衆のひとりであることを意識させ、ドラマの進行とともにいやが上にも感情移入せざるを得なくなる。

いつもながら劇団員の真摯な演技に清さを感じる。客演である音無美紀子さんも桟敷童子のカラーに染まりながらも、彼女の持ち味を十分に発揮したさすがの芝居でした。

座長自らのぼりを持ちながら入り口でのお客の案内、創立メンバーの一人である原口健太郎君も出番があるにも関らず同様にお客様の接待。こんなところにこの劇団の志の一片を感じる。

ライオンズ先月に続いての8連敗。昨日の最終回、一打同点のシーンでキャップテンである源田選手がファーストゴロで必死のヘッドスライディングもアウトで敗戦。源田選手立ち上がれず、先発ピッチャーである今井投手が駆けより共に涙。いやいや、今のライオンズの打線では監督が代わっても無理です。フロント、監督、コーチすべて抜本的な変革がない限り強いライオンズの復活は夢のまた夢でございましょう...でも、ファンはありがたいものです最後まで熱い声援、これを感じない選手は即退場願いたいものですね。

1903.jpg

劇場の近くの公園から

<<次の記事 前の記事>>