2025/01/27
【第1990回】
先週の週末、下北沢ザ・スズナリで劇団ONEOR8「誕生の日」を観劇。この劇団は舞台芸術学院47期卒業生により旗揚げ、立ち上げから27年が経過しました。おいらも初期のころから観ているのだが、同期である劇団モダンスイマーズの演出家蓬莱竜太さんがやや先行していたのだが、この劇団の主宰者である田村孝裕さんはじっくりと市井の生業、人生観をじっくりと観察し、ここのところエンタメ性も交えながらの秀作を発表しています。他人の隙間に巧みに入り込み人間の業を含めて面白可笑しく描いているのが観客に受けている気がします。
トムでも2023年に「沼の中の淑女たち」を上演。田村ワールドがたっぷりと盛り込められ早々とチケットが売り切れとなりました。彼の演出はきめ細かく、粘っこく、適格なので女優さんにはとても人気があります。もとがシャイな人ですから、怒鳴ったり殴ったり(このご時世こんなことしたら一発でアウトです)なんて論外、理詰めで丁寧にダメだし(この言葉も今では厳禁、ノートと言わなければなりません。なんてこった?ダメ出しでよろしゅうございますと思いますが)する姿に惚れ惚れとするんでしょうね。
それにしてもザ・スズナリという劇場。雰囲気がありますね...トムでも昔よく使わせていただいたのですが昭和の香りがするなかでのアバンギャルドがとっても似合う小屋です。この劇場には間違いなく演劇の神様がおりますな。
何をしたいのかな?