2025/01/15
【第1985回】
今年の大学ラグビー優勝を賭けた早稲田対帝京の一戦、13日に行われましたが帝京の底力を見せつけられた試合でした。早稲田、明治、慶應という伝統校に対して地道に強力なチームに仕立て上げた前監督岩出雅之氏の発想力が脈々と受け継がれていると思いました。俗にいう体育会系の嫌な部分を排除し、最上級の4年生に部内の雑用を任せ、下級生に余計なプレッシャーを感じさせないような環境にしたことが画期的だと思います。伝統校のマネをしても伝統校を追い越せないという発想転換の勝利だと思います。この日の試合も、練習試合、定期戦に敗れた早稲田に対し徹底した分析に基づいた戦略で終始ゲームを支配していました。何事もそうですが、地道に己を信じ、たとえ泥臭くてもまじめに鍛錬すれば自ずから道は開かれるという良い見本です。そして、大学ラグビーを盛り上げるためにも、この帝京の強さを打ち崩すチームが出てくることを期待しますね。
同じ日に、国立競技場では高校サッカー日本一を賭けた戦いが繰り広げられていました。
群馬の前橋育英高校がペナルティーキック戦の末に千葉の流通経済大柏高校に勝って7大会ぶり2回目の優勝を成し遂げました。おいらはサッカーよりもラグビー派なんですが、この日の試合はなかなか見応えがありました。1対1の延長戦を戦ってお互い譲らずPK戦になったのですが、なんと10人を擁する戦いになってしまいました。このPK戦何度見てもハラハラドキドキしてしまいます。蹴った方も受ける方も、その結果が残酷な気がします。
失敗した選手が一生トラウマになるんじゃないかと心配さえしてしまいます。
筋書きのないドラマ、これがスポーツの魅力です。これに勝るとも劣らない芝居創らんといけませんね!
冬景色