トムプロジェクト

2025/10/03
【第2092回】

秋と言えばシャンソンがお似合いですね。しかも昔懐かしい歌手の貴重なレコードを聴きながら、お昼はコーヒーを片手に、夜はワインなんぞを飲みながらのひとときがベストかな。

昨日、針を落としたのは昨年95歳で亡くなったシャンソン界の大御所シャルル・デュモン。エディット・ピアフと出会い彼女の為に40曲くらい書きました。その代表作が名曲「水に流して」。ピアフが1963年に亡くなった後、歌手になることを試みますが、なかなか認められずテレビや映画の作曲の仕事をしていたのですが1970年代の初めに念願の歌手デビューを果たす。「別れのタバコ」が大ヒット、その後「夢の女」「傷ついた心」でディスク大賞を受賞。彼の歌声は低音でまさにいぶし銀の味わいがあり、歌詞の内容も30代から50代の大人の男女にまつわる物語でしみじみといたします。日本でいえばあの低音の魅力で一世を風靡したフランク永井かな?でもシャンソンは、やはりフランスの香りがプンプン匂います。昨今、若者に人気があるリズムとテンポを主としたはやり歌も分かりますが、おいら世代は歌詞重視、やはり大人の歌が落ち着きますね。

東芝EMIのシャンソンレコードシリーズはなかなか良い企画だと思います。ピアフ、アズナブール、ダミア、グレコ、イブ・モンタン、シャルル・トレネなどなど...秋の夜長、レコードに針を落とす瞬間はまさしく至福のひとときです。

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La Chanson

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