2025/10/29
【第2102回】
昨日から新作「五十億の中でただ一人」の稽古が始まりました。今年は戦後80年ということで、「おばぁとラッパのサンマ裁判」「モンテンルパ」「鬼灯町鬼灯通り三丁目」と立て続けで戦争と平和にまつわる芝居を上演してきました。演劇に関わっている人間として当然のことであり、世界どこを見渡してもきな臭いでプンプンしているからこそ...人間なんて忘却のいきものですし嫌な記憶程消し去りたいものです。そして何だかわからないけど目新しいものに飛びついちゃうなんてミーハー族が増え続けています。夢も希望も見えないこの現状では仕方がないことかもしれませんね。
昨日の顔合わせ、そして初めての本読み、この芝居良い初日を迎える予感がしました。五人の役者さんに共通していることは、皆さんハートがあること。1本の芝居を創り上げる時に一番必要なことであるし、ここからしか何事も始まりません。ことにテーマが重い作品には個々人の確固たる意志、思想がなければ演じる資格がないのでは...勿論、人それぞれ考え方の違いはあって当然なのですが、先の戦争から学ぶ姿勢の濃淡は自ずから芝居に反映されると思います。
昨日はトランプ大統領が来日し女性首相とむつまじいシーンを何度も見かけました。新内閣の支持率も高いし、ちょいと調子に乗ってノーベル平和賞に推薦しますなんて軽口叩いちゃいました。アメリカ様のご機嫌とるのが外交ではありませんことよ。

スカイツリーも星条旗

