トムプロジェクト

2025/11/25
【第2112回】

昨日は「五十億の中でただ一人」の最終稽古に錦糸町の稽古場に出かけました。今年最後の三連休最終日、しかも天気も穏やかで新宿、錦糸町ともども多くの家族連れ、外国の観光客で賑わっていました。そんな時に、稽古場では平和を希求しての稽古、この思いが届けば演劇人としては本望でございます。27日の初日を控えての最終稽古、皆さんピリピリとしながらも2時間汗水たらしての演技。20日に拝見した通し稽古とはまた違った感触を感じました。芝居はまさしくいきものですね!相手の出方次第で、以前と違う感性の琴線を刺激し思わぬ展開に進んでいくなんてこともしばしば。予想外の表現で台詞が出てこないなんてことにも直面した時の役者の慌てぶりも稽古場でしか見れない光景かもしれませんね。役者なんていきものは、いつも神経を研ぎ澄ましキレキレの状態で舞台という戦場で闘っています。当事者は当然、己の表現を客観視することは至難の業です。稽古場においてプロデューサーの仕事としては、観た感想をいかように伝えるかということも大切な役割です。ダメなところがあっても、ストレートに伝えるのではなくオブラートに包むように愛情ある言葉で返すことを心がけています。

泣いても笑っても、明後日が初日。クオリティの高い芝居になることを信じてます!

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最終稽古日のスカイツリー

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