2026/07/08
【第2203回】
先週の土曜日は西日暮里に出かけました。下町であるこの地は、江戸時代には江戸で暮らす庶民の行楽地としても有名で、日が暮れるのも忘れるという理由で "ひぐらしの里"と呼ばれていた経緯があります。唐十郎さんの作品にもこの辺りを舞台にした作品が数多くあります。改札を出ると雑多な大衆居酒屋が密集しています。その一角に、何故か本格的スペイン料理とフラメンコライブが楽しめる老舗の「アルハムブラ」があります。なんと1971年の創業の老舗、西日暮里の大衆的な雰囲気とスペイン下町で見かけるタブラオ(フラメンコ&ディナー)がある土地とがどこか似通った雰囲気があります。
この日は長き友人であるグラシアス小林率いる舞踊団の公演を鑑賞。30年間のスペイン生活を経て東京に舞踊団を構えて来年で25年になるそうだ。元々は青年座の俳優でしたが、日本を飛び出しスペインの地でフラメンコダンサー、俳優、プロデューサーなどマルチな活動を経験したものを財産として次世代のフラメンコダンサーを育てています。彼の規制の価値観にとらわれない発想を若い人たちが受け継いでいけば日本での新しいフラメンコが誕生するのでは?と楽しみにしています。
この日ラストに登場したグラシアス小林、今年78歳になる身体からは肉体の衰えを感じながらも"フラメンコは己の生き方そのもの"と言いきる彼の哲学が漲る凛とした舞姿はさすがでした。表現者にとって年齢なんぞは関係ありません、命ある限り邁進するのみでございます。

生涯現役

