トムプロジェクト

2024/11/13
【第1962回】

今週の月曜日、いつものように新宿西口「思い出横丁」辺りを散歩していると人だかりが出来ているので側に行くと、年老いた男性が路上に倒れているではないか。男性に駆け寄り起こしながら手助けしているのが全員東南アジアの人ばかり。おいらも何とか力になろうとしたのだが、日本語も流暢なこの人たちがてきぱきと事に当たっていたので一安心。それにしても、この場にひとりとして日本人が居ないことに何となくショックを受けた次第である。

この国の未来を考えたとき、人口減少による働き手不足への不安が一瞬頭を過ぎった次第である。外国人労働者の必要性、そして働ける意欲がある人は年齢、男女を問わず仕事をしていかないとこの国は立ちいかなくなるに違いない。

そしてもう一つの危惧。人が倒れていようが無関心、無視する日本人の行動形態。こんな社会状況の中、他人のことなんか構っていられません、自分のことで精一杯ですという個人主義の蔓延。ホンマに世知辛い世の中になりました、昔こんな歌が流行りましたね。「東京砂漠」コンクリートに囲まれた環境の中で人の情けが次第に薄くなっていくのは必然、でもまだ昭和の時代には情はまだまだ熱く濃かった気がします。

今日の電車の中でも、年老いた女性がつらそうに立っているのに平然と優先シートに座りイヤホンで音楽聴きながら能天気に座っている若者を見かけました。おいらも注意しようと思いましたが、昨今の若者のキレ具合、闇バイトに何の疑いもなく参入する新人類のことを思うとなかなか恐ろしゅうございます。残念ながら命を落とすことも想定内の時代になりました...

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あと少しガンバレ!

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