トムプロジェクト

2024/11/15
【第1963回】

一昨日、「エル・スールを映画にするったい」の会が銀座でありましたので出席しました。映画化を熱望されている武正晴監督を始め10人の方々が思い思いに映画化に対する思いを語ってくれました。あの懐かしい平和台球場での数々のエピソードはいつ聞いても面白い。おいらも、外野席後方の木々に昇り無料で試合を観たり、バイトで球場が満杯になり外野席の立ち見席客がより良く観戦するために、当時5円で仕入れたリンゴ箱(この箱の乗らないと後方の立ち見客は試合を観れませんでした)を放り投げ100円頂いた話なんぞは盛り上がっていました。70年前の平和台球場はボロボロでした。外野席を囲う石垣には場内からの落下防止のための鉄線ネットが張り巡らされていました。子供のおいらも力の限り木のリンゴ箱を放り投げるとネットに引っかかり場内のお客が手にすると百円札を丸めて落としてくれました。中には、箱だけ受け取って未払いの輩も居ましたね。いつの世もこすっからい生き方を平気にする者が存在することを子供心に学ばさせて頂きました。

皆さんの話を聞いていると、今の日本映画界は惨憺たるものだと再確認した次第です。企画書を持参しても「うちはアニメ中心に考えている...」「今ヒットしているコミックか小説の原作ものだったら...」なんて話ばかりそうです。これじゃどれだけ優秀且つ映画に情熱を傾けている映画屋さんもさっぱりでございます。

映画が映画として自信を持って届けられる映画版「エル・スール」実現に向けて歩き出しています。どんな些細なことでも協力、協賛情報があれば知らせてくださいな。

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これば映画にするったい!

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