トムプロジェクト

2025/05/16
【第2035回】

ノラちゃんを見かけるとついついスペインで飼っていた尼庵(ニャァン)を想いだす。アンダルシアの小さな村サロブレーニャの畑で産声をあげたばかりの子猫を拾ってきて溺愛し続けた尼庵。それはそれは可愛く賢い猫でした。コスタデルソル(太陽の海岸)の浜辺を初めて散歩した時の怯えた表情、サトウビキ畑で虫と戯れ遊び惚けた姿、おいらが外出から帰ってくると両足を揃えご主人様をお迎えしていました。レンターカーを借りスペイン国内、モロッコを旅した時のキャンプ場では傷だらけで帰ってきたこともありました。そんな可愛い子猫に骨付き肉を与えた時の豹変する動きにはびっくり。野生動物の本能が蘇ったんですね...そのうなり声、戦う姿勢に、この猫は生きていけると確信した次第でございます。

そんなことを想いだしながら、日本の家庭内で安全に保護されながらのペットちゃんたち本当に幸せなんだろうか?なんて考えちゃいました。おいらの家の近くにもペットショップ、病院があるのだが、いかにも過保護な感じでなんとも弱弱しい感じがしてなりません。病名、手当もいまや人間並み、まさしく人様と同等の扱いですね。

ニンゲンと野生動物がほどよく共生できる社会がまともだと思うのですが、欲の塊みたいなニンゲンどもがそのバランスを破壊し続けてる現状を見るにつけ如何ともしがたい思いが募るばかり...いまだ愚かな戦争を止められない生き物ですからね。

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ネムたいニャァン

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