2025/05/21
【第2037回】
一度きりの人生...この感覚をどれほど強く持っているかどうかで、その人の生き方をいかようにも新たな舵を切ることが出来る。「バルセロナで豆腐屋になった」この本の著者は元朝日新聞社の記者、清水建宇さん。定年退職後の過ごし方を模索しているときに「現在では、たいていのひとが退職後も、二十年三十年と生きなければならなくなってしまった。人生の山が一つから二つにふえた。われわれの大半が<一身にして二生を経る>という生き方を余儀なくされている。」この言葉に触発されて夫婦ともどもバルセロナで豆腐屋を開店する顛末を綴っている。日本の豆腐屋さんに出かけ苦心惨憺な修行の日々、バルセロナでのオープンのための面倒くさい手続きなどなど、いろんな人達のチカラを借りて夢を実現させていくパワーも並々ならぬものがある。
そう言えば、おいらもスペインに住んでいるとき、グラナダのアルプハラという山村で豆腐を作っている日本人が居ましたな。彼は納豆にも挑戦しスペインにいながらにして純日本人の生活を満喫していました。なにごともチャレンジです、手に入らないモノを創意工夫しながら勝ち取っていく。これこそが生きものの原点でございます。その点、なんでも簡単に手に入るなんとも面白味がない現状に、夢も希望もないやる気無しの若者が増えているのも至極当然。今日も新宿の街は異国の人で溢れかえっています。より良き舵取り人が出現しない限り、この国の未来は限りなく危ういと思いますね。
お米大臣変わりました。又もや世襲議員、この人もお米自分で買っているんですかね?
もうすぐだね