2025/05/23
【第2038回】
昨日はOn7(オンナナ)の第6回公演「マライア・マーティンの物語」を観劇。1827年、イギリス東部の田舎町で若い女性が惨殺された実際にあった話を基にした翻訳劇です。
この集団にとっても初めての海外作品です。それにしても意欲的、果敢に挑戦し続けている7人の女優さんたち。いずれも老舗新劇の劇団に所属しながら、そこに安住することなく自分たちが真にやりたい芝居を上演することを目的に立ち上げた集団です。
その心意気にほだされ、トムの作品にも過去に尾身美詞さん、吉田久美さんに出演していただきました。芝居に対する真摯な姿を稽古場、本番でも発揮してくれました。
過去には、女優の松金よね子、岡本麗、田岡美也子による「グループる・ばる」という女優集団がありましたが数年前に解散しました。
これからは女性が活躍し世界をリードする時代だと思います。男社会の弊害があちこちで露見しています。なかでも未だ無くならない戦争、これは男による権力欲の象徴的な出来事だと思います。子を宿し出産し育てる、この過程を知らぬ男のチカラによる支配の構造はもはや限界にきています。特にこの日本での女性進出の割合は世界でも低ランクの有様。
演劇の世界も然り、On7の地道な活動が将来の演劇地図を変えていくかもしれません。一本の芝居を創り上げることは経済的、勿論、精神的、肉体的にも本当に大変なことだと思いますがめげずに継続してくれることを願っていますよ。
ランタナ
(和名は七変化)