2025/12/08
【第2117回】
トムの芝居も終え、先週の土曜日は劇団桟敷童子「一九一四大非常」を観劇。いつものように手作り満載の舞台と、魂込めた演技に観客は皆温かい拍手を送っていました。
今回の設定は、大正3年12月15日に発生した「三菱方城炭鉱ガス炭塵爆発」。671人、それ以上の死者を出したと言われる事故。当時の事故状況の資料を丁寧に読み、筑豊出身である東憲司さんが作、演出。過去にも何本か炭鉱に関する芝居を創った彼にとって己の出自は生涯切り離すことが出来ないテーマではなかろうか。
炭鉱と言えば、おいらにとっても同じ福岡にあった三池炭鉱も含めて幼少のころから身近な存在であった。今でも鮮明に覚えているのは今から60年前、1965年夏、三池工の甲子園初出場初優勝は、労働争議(三池闘争)や、大勢の犠牲者を出した炭塵爆発事故で沈んでいた大牟田の地に希望の光を灯した。当時の監督は、ジャイアンツの原辰徳の父親であった。盆踊りでもお馴染みの炭坑節は、野球場でも良く見かけたものだ。嘗ての西鉄ライオンズが後楽園球場(現東京ドーム)で試合をしたときには必ず炭坑節の大合唱を背にして応援したものである。福岡県人にとってはいくつになっても「炭鉱」は心の故郷の一部ではなかろうか。
昨日は、大学ラクビー対抗戦の優勝を決める明治対早稲田の伝統の一戦をテレビ観戦。
主審レフリーの稚拙なジャッジにもめげず明治が接戦を制しました。4年間という限られた時間の中で青春を燃焼できるなんて、なんと幸せな若者たちだろう...決して、学徒動員なんてことにならないよう政治家の皆さん頼みまっせ!

今年最後のスーパームーン

