2026/03/06
【第2152回】
今週から3月25日~29日まで上演される、風間杜夫ひとり芝居「カラオケマン さすらいヘルパー」の稽古が始まりました。風間さんが後期高齢者になって2本目の新作です。このシリーズを始めてから29年の歳月が流れました。最初に声をかけた時「ひとり芝居なんてものは芝居じゃありません、相手との掛け合いがあってこその芝居です」と頑なに断った芝居がこんなに永く続くとはおいらだって思ってもみませんでした。何ゆえにここまでやり続けたのか?それは新宿シアタートップスで演じた29年前の悔しさからです。直近の客を前にしての緊張感から、思うように表現できなかった無念の思いがすべてだったんですね。
役者としてかなりの実力を兼ね備えていた杜夫ちゃん、彼の目指すところはもっともっと先だったのです。来月には77歳になる風間杜夫、稽古場での立ち姿はとてもそんな年齢には見えません。稽古場の合間にはおもろいダジャレを飛ばすし、めんこい表情も見せてくれます。いろんなタイプの役者さんと沢山仕事してきましたが、やはり愛嬌のある人とは仕事がはかどりますね。気難しい役者さんだと稽古場の雰囲気もなんとなくぎくしゃくします。この稽古場の流れは芝居の出来にも直結しますので要注意。何事もそうですが周りの人に愛されてこその役者稼業です。そして、風間杜夫ひとり芝居の座組は基本的に初演から不動です。俳優、演出、美術、照明、音響、舞台監督、プロデューサー、全員の年齢を合わせるとなんと452歳。平均年齢75歳、そりゃ年をとるのも当たり前でございます。

新宿南口の空

