トムプロジェクト

2026/05/18
【第2181回】

昨日は錦糸町にある稽古場に行って来ました。明後日から始まる「チョークで描く夢」の最終稽古、13日に初見したときに比べ遥かに良くなっていました。間近に迫った役者の緊張感からかテンポ、リズムともども数段アップ。芝居というナマモノ、本番に向けての調整がなかなか難しい。早く仕上げ過ぎると芝居のやりとりが段取り芝居になってしまうし、本番間際だとこれまた窮屈な芝居になってしまう。そのあたりを上手くコントロールできる役者こそがプロの役者と言えるのでは...昨日の役者の動きを見ていても、その違いが顕著に出ていましたね。演出家のノート(以前まではダメだしと言われていたのですが、言葉狩りにあってこんなことになってしまいました。ダメはダメでなにが悪いのかいな?まったくもって窮屈な面白味のない世の中になってしまいましたね)がなかなか届かない役者が居たと思えば、阿吽の呼吸で理解できる役者、じっくり身体に時間をかけて咀嚼する役者、共通言語が一様に浸透しないところが、これまた面白いところです。芝居のなかでの台詞にもあるのですが「常識が何だというんです。普通じゃなければいけないと、一体誰が決めたんですか。わたしたちには、差別をなくす社会を目指す思想と、それを実現できるだけの素晴らしい個性をもった人材がいます。」この個性という定義がなかなか難しいのでございます。なにを根拠した個性なのか?演出家のノートを聴きながら、一歩間違えればそのひとの個性を潰してしまうのかも知れないな...そんな現場を数多く目にしてきたおいらとしてもその辺の見極めはいまだにグレンゾーン...個性的な役者かどうか?まずは劇場に足を運んで確かめてみてはいかがですか。

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杉並区立柏の宮公園

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