2025/08/22
【第2075回】
来週の8月29日(金)から始まる「鬼灯町鬼灯通り三丁目」の稽古場に顔を出してきました。連日の猛暑の中、役者さんたちも疲れが溜まっているのではと心配しつつ出かけたのですが、そんな心配も吹き飛ばすくらいの活気あふれる稽古場でした。この芝居の初演が2008年ですから、はや17年になります。東憲司さんに作、演出を依頼して2作目の作品でした。キャストも秋野暢子、川島なお美、六角精児、冨樫真という斬新な顔ぶれだったと思います。この演目は、戯曲がしっかりしているので役者さんが変わっても良い芝居になると思っていました。その後、キャストを変えて再演、そして今回が再々演となります。
戦争が生み出した悲喜劇の物語。今年戦後80年ということで、今まで門外不出の出来事が数々露出されました。戦争体験者も高齢化し、これまではあまりにもおぞましい事件であり口に出すのを憚れていたのですが、さすがに伝えていかねば死にきれないと戦争のない世界を希求しながらの発言だったと思います。
今日も戦禍で多くの命が失われています。先日、戦争犯罪者と会ったばかりのトランプは早速、「侵略国を攻撃せずに戦争に勝つのは非常に難しい」と投稿しました。この男の発言に一喜一憂されている世界の予測不能な状況にただただ呆れるばかりです。
こんな中、せめてもの演劇に携わるものとして芝居を通して反戦の姿勢を示したい。その思いが伝わったのか、今回の芝居、9月1日(月)14時の追加公演のチケットが若干残っているのみとなりました。
無事初日を迎え、来年、再来年に繋がる芝居にしたいと思っています。
この先が平和でありますように