2025/12/22
【第2123回】
先週の週末は、トム立ち上げと同時に開設したトム・アクターズスタジオの面々と一杯やりました。出逢ったときには20代だった若者もおっさんになっとりました。そりゃそうだよね、30年の月日を経過しているんですから...超売れっ子俳優になった者から、地道に役者稼業を継続している者、足を洗い普通に働き育児に励んでいる者などそれぞれの道を歩んでいます。役者修業に足を踏み入れること自体が人生の大博打だと思いますが、一度きりの人生やりたいことはやってみなければ悔いを残します。アルバイトしながら表現とはなんぞや?正解のない対象にむやみにぶち当たっていく経験は決して無駄ではないと思います。
勿論、おいらだって20代の青春は芝居塗れ、バイトにも精を出し、怒濤の日々でございました。ゆっくりと睡眠した記憶はございませんし、唯々芝居創りにしか興味なかったのかな?そんな時間、経験があってこその今の自分だと思っています。
その当時の仲間も、ここ最近までに5人が亡くなりやはり時の経過を痛感する今日この頃ですが、3人ばかりは現役で芝居に関わっています。彼らには老骨むち打ってまでしながらも表現に拘る何かがあるんでしょう。まさしくどれだけこなしても正解がないんですから...ひとつのことをコツコツとやり遂げていく人たちの共通点は、決して流行に左右されることなく自分の哲学を持っていることです。
ここまで来たら、命果てるまで少々馬力はなくなったとは思いますがアクセル踏み続け心地よい時間を過ごすに限りますね。

師走の空

