トムプロジェクト

2025/12/15
【第2120回】

先週の土曜日は、「エル・スールを映画にするったい」の会合に顔を出しました。今年12回目の会です。西鉄ライオンズの神様、仏様、稲尾様と言われた鉄腕稲尾和久投手の命日に合わせ毎月13日に集まることになったそうです。トム・プロジェクトの芝居「エル・スール~わが心の博多、そして西鉄ライオンズ」を観劇し「是非、映画化したい!」と名乗りを上げた武正晴監督を筆頭に、この呼びかけに賛同してくれた人たちが十数名集まり映画化に向けて情報収集、資金集めの相談を喧々諤々話し合っています。

映画を創ると言ってもなかなか実現が難しい昨今、これだけの人たちが毎回集まってくれるには、やはりあの昭和の時代に貧しいながらも人々が必死に生きる姿に共感したに違いありません。電車に乗れば90%の人が他人に興味も示さずスマホに一点集中、家族、恋人と食事に行っても会話がなくそれぞれがスマホと対話している姿、公園の広場に集まる子供たちも無言のままゲームに夢中なんて姿を見せつけられたら、あの昭和の人間臭さに惹かれるのかもしれませんね。

おいらも、今回の映画化の原作になる「我が心の博多、そして西鉄ライオンズ」のあとがきに書きました。「この本に登場する人物は皆、活きいきとした体温を蓄えている。その体温を感じながらボクもまた、夢とロマンと冒険心という三種の神器を手に入れた。この困難な時代を乗り越えるキーワードは、やはり人の心の在り方であり、他人を思いやる体温の温かさであると思う。」

そんな思いが込められた映画、勿論おいらも観たいです。

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うつくしく交る中や寒椿

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